■ U財務マネジメントの演習 ■
U財務マネジメントの演習
財務マネジメント・リテラシーを向上させるために、当事務所が作成した演習課題を収録しました。難易度はA(上級)、B(中級)、C(初級)で表示しています。
1.ケーススタディ「WD社」 難易度(A)
財務会計の総括的ケースで、CSの作成、財務分析から粉飾決算の事例を推定します。中堅公認会計士が、IPOをめざすワールド・デバイス社(WD社)の決算時監査で粉飾決算の匂いを感じ、CSと財務分析を駆使して粉飾決算を立証します。
2.財務分析 難易度(B)
財務体質強化、与信管理で必要となる財務分析です。粉飾決算されていなければ、かなりの精度で分析企業の財務を”見える化”できます。G1社〜G6社のPL、BS、CSから成長性、効率性、収益性、安全性、返済能力、健全性の6つの評価基準で分析し、レーダーチャートで図示すると共に、財務格付を計算します。
3.WACC 難易度(C)
企業が資本を調達するコストで、DCF法の割引率等に用いられます。借入金利と投資リスクを加重平均したものです。WACC計算の定番であるCAPM(Capital AssetPricing Model:資本資産評価モデル)による演習です。
4.EVA:Economic Value Added(経済的付加価値) 難易度(C)
企業の経済的価値がどれだけ増加したかを示します。ROE(Return On Equity:自己資本利益率)
には投資家の資本コストを含まないという欠陥があると言われ、それを是正した指標です。A、B、C社の3社比較をします。B社はROE=9%で、”当社はROE9%で収益性には問題なし”とB社社長さんが言っても、EVAはマイナスであり、機関投資家からは”B社の経営陣は、企業価値を損なっている”と指摘されます。
(注)EVAはスターン・スチュアート社の商標登録です。
5.非上場株式の評価(DCF法) 難易度(A)
非上場企業の企業価値即ち株価を計算します。株価の計算には各種の方法があり、それぞれ算定価額が異なります。ここでは、現在ファイナンスでは定番の、DCF法によりFCF(Free Cashflow)をベースにWACCで割引き、NPVを計算するDCF法で算定します。